Stable Diffusion WebUIをもっと使いやすくするTipsを紹介

前回は「Stable Diffusion WebUIをWindowsにインストールする方法」を紹介しました。

そのままでもイラストの生成を行う事は十分可能ですが、色々な設定を行うことでStable Diffusion WebUIをもっと使いやすくすることが出来ます。

今回は色々な種類のある設定の中でも、AIイラストを始めたばかりの人にオススメしたい設定に絞って紹介していきたいと思います。

Stable Diffusion WebUIの更新方法

  1. 「stable-diffusion-webui」のフォルダを開き、空いているところで右クリックして「Git bash here」を押す。
  2. 「git pull」と入力してEnterを押す。
  3. 更新が完了したら、いつも通り起動を行う。

慎重に更新作業を行いたい場合は、以下のURLを参照してください。
https://wikiwiki.jp/sd_toshiaki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%AB%E7%89%88%E6%9B%B4%E6%96%B0

注意事項
Stable Diffusion WebUI(AUTOMATIC1111)のwebuiは頻繁に更新されるが、バグが新しく入ることもあります。更新時は最新版の情報を調べてから慎重に行うか、別のディレクトリに2つインストールを行い、いつでも前の環境に戻せるようにしておきましょう。

使用メモリを減らして、イラストの生成を高速化する

Xformersを有効化すると、使用するVRAM量の大幅削減と、画像生成速度の大幅向上の2つの効果を得ることができることから、利用者が最も多い、定番の引数になっています。

導入するデメリットとして、同一モデル・同一seedでも生成結果が毎回ほんのわずかに変化するようになりますが、人によっては誤差と言っていいレベルで恩恵の方が遥かに大きいので、入れておくことをオススメします。

注意事項
Xformersは標準では GTX 10xx 以降のグラフィックボードにしか対応していないようです。また、使っているPCの環境によっては恩恵を受けられるとは限らず、場合によっては生成速度が低下する場合もあることに注意が必要です。

導入方法

  1. webui-user.bat をメモ帳等で開く
  2. set COMMANDLINE_ARGS= の後ろに –xformers と書き加える
    @echo off

    set PYTHON=
    set GIT=
    set VENV_DIR=
    set COMMANDLINE_ARGS=--xformers

    call webui.bat
  3. 保存すれば導入は完了です

既に set COMMANDLINE_ARGS= の後ろに何か書かれていた場合は、以下のように半角スペースで区切って書き加えてください。

set COMMANDLINE_ARGS=--xxxxx --xformers

UIの表示を日本語化する

Stable Diffusion WebUI(AUTOMATIC1111)は多数の拡張機能が存在していますが、そのほとんどが完全に日本語化されています。

補足情報
多くの人がTwitterやコミュニティなどで英語UIの機能名で話していることが多いので、個人的には英語UIにしておくことをオススメします。

導入方法

  1. Extentionsタブを開く
  2. Availableタブを開き、Load formボタンのすぐ下のlocalizationのチェックをはずす
  3. Load formボタンを押す
  4. リスト内から「stable-diffusion-webui-localization-ja_JP」を探し、右のInstallボタンを押す
  5. 画面上部に戻ってInstalledタブを開きApply and restart UIを押す
  6. 画面が再表示されたらSettingsタブのUser interfaceを開き、一番下のLocalizationのプルダウンからja_JPを選択する
  7. 画面上部に戻りApply settingsを押してから、右のReloadUIを押す

出力する画像名を変更する

生成したイラストの画像名を変更することができ、モデル名やSeed値を入れておくことで、ファイル名でフィルタリングする時とかに非常に便利です。

指定を行う際には、[パラメーター]で指定を行うことができ、それ以外は普通に文字として出力されます。ファイル名に設定できるパラメーターで実際に使えそうな値は以下になります。

[model_name]
[model_hash]
[sampler]
[steps]
[cfg]
[seed]

私が使用している設定は以下になります。

[model_name]_{sampler;[sampler]}{steps;[steps]}{cfg;[cfg]}{seed;[seed]}

注意事項
OSによってはファイル名に使用できない記号があります。
それらを指定するとエラーになるので、出力する画像名を変更する場合には、事前に使用できる記号を調べてから設定を行いましょう

導入方法

  1. Settings(設定)タブの、Saving images/grids(画像/グリッドの保存)を開く
  2. Images filename pattern(ファイル名のパターン)を指定する
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