今回は、Windows環境でのStable Diffusion WebUIの導入方法について紹介していきます。
Stable Diffusion Web UIとは?
Stable Diffusion Web UIは、画像生成AIであるStable diffusionを、お使いのPCのWebブラウザ上で使う事の出来る仕組みで、この記事のサムネイルのようなイラストを作成することが出来ます。
Stable Diffusion Web UIの最大の特徴は、オリジナルのStable Diffusionの機能に加え、様々な拡張機能が用意されており、画像生成や高画質化など多くの機能が使えます。
ただ、前提条件としてStable Diffusion WebUIは、多くのGPUとディスク容量を多く使用します。そのためスペックの低いPCをお使いの方は、イラストの生成が出来ない場合があります。
また、お使いのPCの環境によっては、今回紹介する方法で導入出来ない場合があります。その際は関連リンクにトラブルシューティングのwikiのURLを添付しておきますのでご覧ください。
事前準備
Stable Diffusion WebUIを導入する前に、以下の事前準備が必要です。
Pythonをインストールする
https://www.python.org/downloads/windows/ からinstallerをダウンロードします。
AUTOMATIC1111のWebUIではPython 3.10.6がインストールされている必要があり、Python 3.11以上のバージョンには未対応なので注意してください。(2023年2月25日現在)
DLしたexeファイルを実行し、インストーラーのウィンドウ下部にある「Add Python 3.10 to PATH」にチェック入れ、任意の方法でインストールすれば導入完了します。
Gitがインストールする
https://git-scm.com/download/win からStandalone版のお使いのPCに合ったinstallerをダウンロードし実行します。色々と設定項目が出てきますが、何も変更せずに次へを押して大丈夫かと思います。
GitでStable Diffusion WebUIを取得する
まず初めに、任意の場所に保存用のフォルダを作成します。
ここでは「stable-diffusion」とします。
フォルダを作成したら、そのフォルダを開き、フォルダの上の所からフォルダのある位置をコピーします。以下のようなテキストがコピー出来ると思います。これをメモ帳などにペーストしておいてください。
〇:\stable-diffusion
スタートメニューからGit Bashを立ち上げ、表示されたウィンドウに以下のコマンドをペーストします。Git Bashでは「CTRL + V」が使用できないので、右クリックからPasteで貼り付けをする。
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git
ペーストしたコマンドの一番後ろに半角スペースを入れ、先ほどメモっておいたフォルダの場所をペーストします。
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git 〇:\stable-diffusion
実行すると、作成したフォルダの中にstable-diffusion-webuiがDLされます。
モデルを用意する
次に、作成するイラストの雰囲気を決めるモデルを用意します。
Stable Diffusionのモデルは様々な種類があるのですが、例えば美少女イラストを生成したい場合は、下記のものを利用すると良いかと思います。
- Counterfeit (https://huggingface.co/gsdf/Counterfeit-V2.5)
上記URLアクセスし「Files and Versions」をクリックします。
「Counterfeit-V2.5.safetensors」のファイルサイズをクリックすると、ダウンロードすることができます。
任意のモデルをダウンロードしたら、それをStable Diffusion web UIのフォルダの中の以下の箇所に移動させます。
models/Stable-diffusion
Stable Diffusion WebUIを実行する
最後にStable Diffusion web UIのフォルダの中にwebui-user.batを実行します。
webui-user.batを実行すると、Stable Diffusionの実行に必要な環境を自動的にダウンロード&インストールする処理が走ります。
しばらく待ってウィンドウに下記のような記述が出たら実行完了です。
Running on local URL: http:// ~
インストールが完了したら、画面は閉じずに表示されたURLをコピーし、Webブラウザで開くとStable Diffusion web UIが表示されイラストを生成出来るようになります。
注意事項
イラストを生成している間は、この画面は閉じないようしましょう。ブラウザで表示しているので、Web上で処理が行われていると思うかもしれませんが、実際は自分のPC内で処理が行われています。この画面はその処理を実行してくれているので、画面を閉じてしまうとイラストが生成されなくなります。
導入や操作中にエラーが発生した場合
Stable Diffusion WebUIの導入や操作中にエラーが発生した場合には、以下のサイトで対処できるかもしれません。